

<会長所信>
私はアニメ『ワンピース』が大好きなんです。なぜ好きかというと、それぞれ違う目標を持った仲間たちが、同じ船に乗って、一つの目的に向かって進んでいく物語だからです。剣士のゾロは「世界一の大剣豪になりたい」。航海士のナミは「世界中の海を旅して“世界地図”を描きたい」。医者のチョッパーは「どんな病気でも治せる“万能薬”をつくりたい」。みんな違う夢を持っている。しかし、一度“麦わらの一味”という船に乗れば、仲間の夢が自分の夢になり、自分の夢が仲間に支えられながら実現していく。この“夢の連鎖”こそが、ワンピースの魅力であり、私がこの作品を愛してやまない理由です。
私は、長野YEGが向かうべき組織の形も、まさにこれだと思っています。私たちも業種も規模も経験も違います。しかしこのYEGという船に乗った瞬間、自然とひとつの共通目的が生まれます。
その目的とは——「自社業を発展させたい」「経営者として成長したい」「仲間と共に長野の未来を良くしたい」
まさに、麦わらの一味が“仲間の夢を叶える航海”に出るように、私たち長野YEGも“仲間の夢と自社業の発展を支えあいながら、一緒に目的を達成していく航海”に出るのだと思っています。
【10周年という節目の意味】
令和8年度、長野YEGは10周年を迎えます。10年という節目は、ただ歴史を振り返るだけではなく、 「次の10年の航路をつくる」「組織の未来に責任を持つ」「仲間の夢がさらに広がる土台をつくる」そのスタートの一年だと私は捉えています。10年の重みを感じながら、私たちは次の航海へ出なければなりません。だからこそ今年は、長野YEGの未来を仲間全員で決めていく一年にしたいと考えています。
今年度の活動の軸は
(ビジネス + 交流+ 学び)× 遊びゴコロ この4つです。
① ビジネス(商い) YEGの根本は「商売繁盛」です。会社が発展しなければ、地域は良くなりません。仲間と話すことで生まれる気づきや刺激は、経営者にとって大きな財産です。YEGは“経営のヒントが仲間から生まれる場所”だと私は考えています。ここでの学び、出会い、視点の違いが、必ず自社業の発展につながります。
② 交流(つながり) 交流とは、遊びでも“集まり”でもありません。経営者は責任も重く、ときには「自分だけが苦しんでいる」「経営者は孤独だ」と感じる瞬間があります。でも私は断言したい。経営者は孤独ではありません。同じように悩み、同じように挑戦し、同じように壁にぶつかっている仲間がYEGには必ずいます。悩みを語り、挑戦を励まし、成功を共に喜ぶ——これが交流の本当の価値です。ワンピースでも、仲間がいるからルフィは前へ進めたように、私たちもまた仲間の存在が挑戦の力になります。
③ 学び 私は、ある経営者からこう言われました。「良い経営者は、素直で、ポジティブで、勉強熱心だ。」私は本当にその通りだと思っています。会社を変えられるのは経営者だけ。トップが学び続ければ、会社も必ず良くなる。YEGは、「素直に気づき」 「前向きに学び」 「仲間の刺激で成長する」 そんな “経営者の学び場” です。今年は「学ぶことで会社が変わる一年」にしたいと考えています。
④ 遊びゴコロ(余裕とユーモア) [ワンピースの仲間たちは、どんな逆境でも笑いを忘れません。私は、経営にもまったく同じ“遊びゴコロ”が必要だと思っています。経営者は真面目で、完璧を目指しすぎてしまう。でも、車のハンドルにも “遊び” があるように、仕事にも、会社にも、YEGにも余裕とユーモアという遊びゴコロが欠かせない。休まず完璧に走りすぎると、どこかで必ず オーバーヒート してしまう。(私自身、芸人時代のコンビ名が「オーバーヒート」だったので…これは本当に身にしみてます。笑)遊びゴコロとは経営者が折れずに挑戦し続けるための「心の余白」です。だから私は、「経営者はときにバカになれる」勇気が必要だと思っています。バカになって笑える余裕、肩の力を抜くユーモア、仲間と本気で楽しむ心のゆとり。その遊びゴコロが、経営者に新しい視点を与え、挑戦を後押しし、良い仕事を生む力になると信じています。
4つの軸を積み重ねたその先に、長野YEGの新しいステージが広がっています。
「自社業の発展」 「自分と仲間の成長」 「長野の未来」
そして今年、その未来へ踏み出すための私たちのスローガン「遊びゴコロ」新たな航路へ、踏み出すとき。この一言に令和8年度長野YEGの姿勢と覚悟を込めました。
YEGは「仲間の夢が自分の力になる場所」です。この環境こそ、経営者にとって最強の資産だと私は信じています。
長野商工会議所青年部
令和8年度会長 熊木 克明